新作情報はもちろん、現在の窯の様子や日々の出来事を、四季折々の写真とともにお伝えしていきます。與左衛門窯の『今』をお楽しみください。農作物情報も必見です!
'11.4.29 第108回有田陶器市始まる
透き通るような晴天の中、今年の有田陶器市が始まりました。心配された人出も、午前中こそやや例年に及ばない印象だったものの、お昼前からはいつものように大勢の来場者でにぎわっているようでした。
当窯にもたくさんのお客様に足を運んでいただきました。
毎年、陶器市を機にお会いできるお客様も多く、また今年も会えたねとお互いの近況を報告し合えることは、この上ない喜びとなります。
また、店先で開催してますロクロ体験・実演も非常にたくさんのお客様に見ていただきました。
今日、体験されたお客様は12名。その誰もが素晴らしい作品に仕上がったと思います!
作品ができあがったときに見せる、ほっとしたような、輝くような笑顔は、指導する側にとってもなにものにも代え難いものです。
作品がおてもとに届くまでには2〜3ヶ月ほどかかりますが、焼き上がりを楽しみに待っててください!
なお、ロクロ体験で得た収益はすべて、震災からの復興のために寄付させていただきます。
陶器市期間中にもう1度窯を焚き、窯出し直後の作品をご覧いただく予定もあります。
そちらもお楽しみに!
'11.4.26 有田陶器市DM完成
いよいよ有田陶器市が目前に迫ってきました。矢鋪與左衛門窯でも、着々と準備を進めています。
今年も例年と同じく、五区楽通りに出店しております。旧有田町役場から上有田方面へ200mほどのところです。
店の前でロクロをやっておりますので分かりやすいかと思います。車でお越しの方は有田中学校が比較的便利です。
今年もロクロ体験をおこないます。今年は、ロクロ体験の収益をすべて、震災からの復興のための寄付とすることに決めました。
体験自体は無料です。どうぞお気軽に声をおかけください!
有田陶器市の時期は、天気がいいとかなり気温も上がります。店内は靴を脱いであがれますので、足が疲れたときや、暑くて歩きたくないときなどに休憩がてら、お立寄りいただければと思います。
もちろん、店内は正真正銘のロクロ挽きの作品で埋め尽くされています。
有田伝統の技を、どうぞ手に取って観賞してみてください!
'11.4.14 窯出し
4月13日、本焼きの窯があがり、窯出しをおこないました。今回は壷・花瓶を中心に、大物が多数あがりました。
窯を入れてから焼き上がりまで24時間。比較的長く、そして丁寧に焼き上げたはずでしたが、もうひとつ納得のできる結果とはなりませんでした。
というのも、今回の目玉であった大型の扁壷にヒビが入ってしまっていたからです。
焼き上がりがよければ九州山口陶磁展に出品予定でしたが、残念ながら見送りとなりました。
原因を追及し、次回は必ず成功させるよう研究を重ねていきます。
そんな中、心配された骨壺は良い状態で焼き上げることができました。
蓋を閉めるとき、ストンと落ちるのではなく、手を離すとスススと徐々に落ちていくようにギリギリまでサイズを調整した一品です。
今回は大物が中心でしたが、陶器市の前に、今度は新作も含めて食器類など、もう一度窯を入れる予定です。